« セピア色の母 | トップページ | 常滑焼の急須についてのお話 »

2018年2月 8日 (木)

歌を忘れたカナリア…

武ガ浜に出ていくと私はまず、父と母の仏壇に手を合わせお線香を立てる。お父さんお母さんのお陰様で今の私達があります、と。感謝してもしきれない気持ちで般若心経を唱える。唱えているとき涙がこぼれそうになるのを誰にも悟られないようにじっとこらえる。以前、川奈に住んでいる姉の家に遊びに行った時亡き義兄の仏壇の前で厳かに手を合わせ線香を立て、般若心経を唱えた。読経が終わると横に座っていた姉はこらえきれないように腹を抱えてアッハッアッハと笑った。「どうかした?…」不審に思った私に「あなたのお経が音痴だから」そう言って又ゲラゲラと笑った。私は生涯音痴であることは十二分に承知しているが、「般若心経の読経までもが音痴だったとは…」私はこの後たった一人の時にしか歌わない事にした。……読経にも音痴があったなんて…

|

« セピア色の母 | トップページ | 常滑焼の急須についてのお話 »

伊豆下田の風」カテゴリの記事

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/501500/66370916

この記事へのトラックバック一覧です: 歌を忘れたカナリア…:

« セピア色の母 | トップページ | 常滑焼の急須についてのお話 »