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2009年10月20日 (火)

名城信男 WBA世界スーパーフライ級チャンピオン

書き留めておきたいと思いつつ、ずい分時が流れてしまった。
WBA世界ス-パーフライ級のチャンピオン戦は9月30日、大阪府立体育館第2競技場で行われ、名城信男は2度目の防衛に成功した。対戦相手は同級1位のメキシコのウーゴ・カサレスだった。

その時、何気なく回していたテレビジョンのチャンネルで、偶然「名城信男」を見つけた。以前どこかで出会っていると思った。なんとなく試合の流れに沿ってみていた。右クロス・ストレートが強く左アッパーが得意の名城信男の気迫にあふれる攻撃、それは以前、偶然に見入ってしまったNHKの番組、「名城信男」と重なり合った。

WBA世界スーパーフライ級チャンピオン挑戦試合、2005、04、03、挑戦相手はKOパンチャーチャンピオン、田中聖二だった。その試合で名城は強烈な右ストレートでチャンピオン田中を下し、チャンピオンとなる。試合後、田中は控室まで自力で歩いて行ったが、頭痛を訴えそのまま入院、12日後に惜しくも帰らぬ人となってしまった。

名城はショックのあまり、1ヶ月間部屋に閉じこもり一歩も外に出なかった。トレーナーはボクシングを止めるか否かは「名城自身が答えを出す」と黙って待ち続け、やがて再起した名城とともにトレーニングに入った。

ボクシングの進退の迷いの中、名城の背中を押してくれたのは亡くなった元チャンピオン田中聖二の父の言葉だった。「頑張ってくれ。君が強くなることで田中が報われる・・・」

父親のその一言に励まされ一心に名城はトレーニングに打ち込んだ。名城が引退したら、このまま弱くなってしまったら、そんな名城に負けた田中はどうなるんだ。田中は浮かばれないだろう。強い名城であってこそ田中が浮かばれるんだ。それから名城は、試合中のチャンピオンとしての気迫に満ちた譲らない田中の姿勢を思い起こし2度目のチャンピオン挑戦を果たした。

そして、WBA世界スーパーチャンピオンのチャンピオンベルトは田中の墓前にたむけられた。

090930、テレビ観戦していた私は、2度目のチャンピオン防衛戦に成功したチャンピオン名城信男に心からの拍手を送った。

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